インストール

XFree86の設定(「XF86Config」と「XF86Config-4」の両方の例)

XFree86でキーボードの設定をしますが、その際に、キーボードの設定の箇所では、日本語キーボードである「jp106」を指定してください。

XFree86のキーボードの設定が、以下のようになっていることをご確認ください。

XFree86 3.3.6の設定(/etc/X11/XF86Config)
Section "Keyboard"
   Protocol        "Standard"
   XkbRules        "xfree86"
   XkbModel        "jp106"
   XkbLayout       "jp"
EndSection
XFree86 4.1.0の設定(/etc/X11/XF86Config-4)
Section "InputDevice"
        Identifier      "Generic Keyboard"
        Driver          "keyboard"
        Option          "CoreKeyboard"
        Option          "XkbRules"      "xfree86"
        Option          "XkbModel"      "jp106"
        Option          "XkbLayout"     "jp"
EndSection
特に、XFree86 4.1.0の場合は、日本語キーボードの設定をしたはずなのに、英語キーボードのままという事象があるようです。

※キー入力がおかしいときには、上記ファイルの設定の確認しましょう。


canna・kinput2パッケージのインストール

cannaを使用するには、以下のパッケージが必要になります。(主要なパッケージ以外は省略しています)
  • user-ja
  • canna
  • kinput2-canna
cannaで人名辞書等を登録するには、以下のパッケージも必要です。
  • canna-utils
以下のパッケージは、必要に応じてインストールしてください。
  • kterm (日本語対応ターミナル)
  • jless(日本語対応lessコマンド)


cannaのインストールをインストールするには、以下の手順で実行してください。
  1. user-jaとcannaのインストール (「root」ユーザ)
  2. user-ja-confの実行 (各ユーザ)
  3. kinput2のインストール (rootユーザ)
  4. canna辞書等のパッケージの登録 (rootユーザ)
  5. .gnomerc等のファイルの編集 (各ユーザ)
  6. kinput2の起動 (実行ユーザ)
  1. user-jaとcannaのインストール (「root」ユーザ)

    以下のコマンドを「root」ユーザで実行してください。
    apt-get update
    apt-get install user-ja canna canna-utils
    
    辞書への登録での支障がないように、canna-utilsパッケージもインストールします。

  2. user-ja-confの実行 (各ユーザ)

    日本語入力ができるように、各ユーザ毎に「user-ja-conf」コマンドを実行して、設定ファイルを生成します。
    以下のコマンドを実行してください。
    su <ユーザ名>
    user-ja-conf
    
    最初の「su」コマンドの引数にユーザIDを指定して、実行ユーザを切り替えます。
    2つ目の「user-ja-conf」コマンドで、ユーザのホームディレクトリに、設定ファイルを生成・編集します。
    上記のコマンドを、各ユーザ毎に実行してください。

  3. kinput2のインストール (rootユーザ)

    gtk+を使用したアプリケーションやORCAなどで、実際に漢字入力ができるようにするため、kinput2をインストールする必要があります。

    以下のコマンドを「root」ユーザで実行してください。
    apt-get install kinput2 kinput2-canna
    
    インストール直後は、「kinput2 -canna &」と指定しなければ、kinput2を経由したcannaの入力はできません。
    ログイン直後に使えるようにする方法は、後述します。

  4. canna辞書等のパッケージの登録 (rootユーザ)

    canna辞書のパッケージがある場合は、「apt-get」コマンドや「dpkg」コマンドでインストールしてください。

    ORCAプロジェクトでは、かんな辞書の「cannadic」パッケージと、Canada式 医学用語変換辞書の「canada-meddic」のパッケージが公開されています。
    ORCAのインストールができる環境でしたら、「root」ユーザで以下のコマンドを実行することでインストールができます

    apt-get install cannadic
    apt-get install canada-meddic
    
    dpkgコマンドでインストールする場合、cannadicのDebianパッケージがあるディレクトリで、「root」ユーザで以下のようなコマンドを実行してください。なお、cannadicのパッケージのファイルは「cannadic_0.92-5_all.deb」、canada-meddicは「canada-meddic_0.0.beta5_all.deb」とします。

    dpkg -i cannadic_0.92-5_all.deb
    dpkg -i canada-meddic_0.0.beta5_all.deb
    
    dpkgコマンドでインストールした場合、「apt-get upgrade」で最新のパッケージにアップグレードされることがありますので、注意してください。

    パッケージをインストールしましたら、各ユーザのホームディレクトリにある「.canna」ファイルに対して、記述を追加する必要があります。
    詳細につきましては、各パッケージに付属のマニュアルを参照してください。


  5. gnomerc等のファイルの編集 (各ユーザ)

    インストールした辞書を使えるようにしたり、自動的にkinput2を起動させて、cannaがすぐに使えるようにするためには、設定ファイルを編集する必要があります。
    それらの設定ファイルは、各ユーザのホームディレクトリにあるため、各ユーザ毎に設定する必要があります。
    また、この時点で、一部キーマップを定義する設定ファイルについても定義します。

    ~/.xmodmap (キーマップ定義ファイル)
    keycode 112 = slash
    keycode 63 = asterisk
    keycode 82 = minus
    keycode 79 = 7
    keycode 80 = 8
    keycode 81 = 9
    keycode 86 = plus
    keycode 83 = 4
    keycode 84 = 5
    keycode 85 = 6
    keycode 87 = 1
    keycode 88 = 2
    keycode 89 = 3
    keycode 108 = Return
    keycode 90 = 0
    keycode 91 = period
    keycode 49 = Kanji
    
    この設定は、以下のような設定をしています。
    • gnomeログイン直後に、NumLockがONでなくても、テンキーを使った数字入力ができるようにする
    • キーボード左上の「半角/全角 漢字」キーで、canna(kinput2)が起動するようにする

    ~/.gnomerc (gnomeスタートアップ定義ファイル)
    #!/usr/bin/env sh
    
    export LANG=ja_JP.ujis
    export LANGUAGE=ja
    xmodmap ~/.xmodmap
    # export XMODIFIERS=@im=kinput2
    
    kinput2 -canna &
    
    この設定は、以下のような設定をしています。
    • 言語の設定
    • 「~/.xmodmap」ファイルを参照したキーマップの設定
    • kinput2の起動

    なお、kinput2(canna)が起動しない場合、上記の「# export XMODIFIERS=@im=kinput2」の「# 」を外して、再度ログインしなおしてみてください。

    ~/.canna (canna設定ファイル)
    ; ---- user-ja DON'T MODIFY THIS LINE!
    ; デフォルトの設定
    ; (load "/var/lib/canna/default.canna") の代わり。
    (setq romkana-table "default.cbp")
    (use-dictionary
     "iroha"
     "fuzokugo"
     "hojomwd"
     "hojoswd"
     "keishiki"
     :bushu "bushu"
     :user "user"
     )
    (set-key 'ichiran-mode "\C-o" '(quit extend))
    (set-key 'ichiran-mode "\C-i" '(quit shrink))
    (defsymbol
      ?[ "「" "『" "[" "[" "〔"
      ?] "」" "』" "]" "]" "〕" )
    (defsymbol
      ?. "。" "." "."
      ?, "、" "," "," )
    ; Backspaceキーでカーソル直前の文字が消えるようにする
    (global-set-key "\Delete" 'delete-previous)
    ; ---- user-ja end DON'T MODIFY THIS LINE!
    
    パッケージで辞書を追加した場合、それらの辞書が使えるように、追加する必要があります。追加する際は、パッケージのドキュメントを参照してください。

    「cannadic」パッケージの「gcanna」辞書と「canada-meddic」パッケージの「medinst」辞書と「med」辞書を加えた~/.cannaファイルは、以下のようになります。
    ; ---- user-ja DON'T MODIFY THIS LINE!
    ; デフォルトの設定
    ; (load "/var/lib/canna/default.canna") の代わり。
    (setq romkana-table "default.cbp")
    (use-dictionary
     "gcanna"
     "medinst"
     "med"
     "iroha"
     "fuzokugo"
     "hojomwd"
     "hojoswd"
     "keishiki"
     :bushu "bushu"
     :user "user"
     )
    (set-key 'ichiran-mode "\C-o" '(quit extend))
    (set-key 'ichiran-mode "\C-i" '(quit shrink))
    (defsymbol
      ?[ "「" "『" "[" "[" "〔"
      ?] "」" "』" "]" "]" "〕" )
    (defsymbol
      ?. "。" "." "."
      ?, "、" "," "," )
    ; Backspaceキーでカーソル直前の文字が消えるようにする
    (global-set-key "\Delete" 'delete-previous)
    ; ---- user-ja end DON'T MODIFY THIS LINE!
    
    上記の設定ファイルの編集は、各ユーザ毎に指定してください。

    gcanna辞書を認識しない場合は、cannadicを一度削除してから、再インストールしてみてください。
    (私が確認したところでは、rootユーザで「cannakill」「apt-get remove cannadic」「apt-get install cannadic」「cannaserver」の順でコマンドを実行したところ、認識するようになるのを確認しました)

  6. kinput2の起動 (実行ユーザ)

    上記の設定・インストールが完了しましたら、セットアップは完了です。
    ログインしなおしたり、コマンドで「kinput2 -canna &」コマンドを実行して、kinput2を起動します。

rootユーザになるには、以下の手順で実行してください。
  • 「su」コマンドを引数なしで実行
  • パスワードを要求するので、rootユーザのパスワードを入力

cannaを起動すると点滅する症状について

ウインドウマネージャの設定によっては、kinput2(canna)を起動すると、kinput2の表示が点滅して、極端に入力がしづらくなることがあります。
この症状を回避するには、「/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Kinput2」のファイルをrootユーザで修正しなければなりません。

まず、rootユーザになっていませんでしたら次のコマンドでrootユーザになってください。
su
rootユーザになりましたら、「/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Kinput2」を編集します。
viコマンドで編集する場合は、以下のコマンドを実行してください。
vi /usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Kinput2
すると、ファイルが開きます。このファイルの最後くらいに、以下の行があります。
!*OverTheSpotConversion.UseOverrideShellForMode: True
この行の先頭にある「!」を取って、以下のようにしてください。
*OverTheSpotConversion.UseOverrideShellForMode: True
これで、kinput2を再起動してください。(よくわからない場合は、再起動していただければ確実です)
以上で症状が改善するはずです。


[前へ] [技術情報TOP] [次へ]

Copyright (c) 2002 NaCl. All Rights Reserved.